うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

月9ドラマ「デート」最終話

月9ドラマは柴咲コウがヒロインを務めた最初期の「ガリレオ」以来。恋愛ドラマにいたってはティーンを男子校で過ごし灰色の性春を送ったためか全く感情が動かされることがなく、同世代皆が涙した小説セカチュウもポカンと口が開いたままでプロローグからエピローグまでを駆け抜け、もっとも印象に残ったシーンはgeneral election(総選挙)とgeneral erection(将軍の勃起)を間違えるというステキな言葉遊び。恋愛の詫び寂びをまるで理解しないニキビ面中学生にも大学に進んでようやく彼女ができて、恋愛フィクションもついに理解できようといったところで王道恋愛ドラマ月9を見ることとなった。いいタイミング。

 

恋愛不適合者とされる主役の男女のすれ違い、奇行、そのもどかしさに強く共感を覚え、時系列を組み替えた構成に膝を打って楽しんだ。話に引き込まれるあまり、エンディング曲の「chay/あなたに恋をしてみました」の歌い出しを聞くやいなや我に返り、即座に感想をブログにしたためる始末。

 

rickey.hatenablog.com

 

依子の「そうね」の言い方が好きです - 燃えないごみが燃える日

 

しかしその高評価も僕のなかでは全10話中で6話目まででおしまい。それ以降の、依子→鷲尾、巧→佳織ルートに入ったころから急に茶番な印象が強まった。依子と巧がくっ付くのは明らかなのになぁ・・・と。奇特な性格がまとも?な方向に矯正されていくのも仕方ないが興ざめだし、最終回の、まとめに入っていく感じもどうも好きになれなかった。

 

恋とは素晴らしい、と思い直す依子と巧に、バスで乗り合わせた婦人が「苦痛しかない」「底なし沼」と釘を刺す。まあそうだろうな。甘いばかりのものなんて人生においてそうそう存在しない。それくらいのことは恋愛経験ZEROのときから知っているし、幻想も持っていないつもり。僕にとって「恋」とは。精神的依存、現実逃避、無条件に承認欲求を満たしてくれる他者。それをキープするために相手を大事にして、その期間が長ければ長いほど惰性が愛着を生む。そんなもの。留年を眼前にヘラヘラできるのも、良くも悪くも彼女が忘れさせてくれるから。今フラれたら首吊れるかもね☆

 

話を戻して、オチとしては、二人は幼少期にすでに出会っており、依子がお守りとして大切にしている切符をプレゼントしたのが巧でした。運命の相手でした。ってとこか。あんまり好きな終わり方じゃなかったなぁ。

 

ただ、お雑煮の話のときから思ってたけど、依子の幼少期役の子(内田愛)はいい味出してたと思うよ。

 

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