うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

ヤミ、カスミちゃん

嫌な安定感がある。頭の中にモヤモヤと霞のかかったような状態がずっと続いている。どうにも抜け出せずに数週間。もはやこの状態から抜け出す意欲を喪失している。

 

不思議なくらいに喉が渇く。さっぱりとした喉越しを求めてコンビニであらゆる炭酸飲料を購入して試飲する。しかしどれもこれも違う気がする。いまだに正解の喉越しは得られない。諦め気味に缶ビールを開ける。

 

飲酒の機会が増えた。たとえば先週ならば、1日も欠かさずにお酒を飲んでいた。それはある日に大学の友人と居酒屋で飲んだよく分からないタイトルのカクテル2杯を除けば、一人自室で飲んだ缶ビールや安い白ワインのことである。人付き合いではない飲酒の習慣が定着している。アルコール依存だ。

 

大学で留年し酒びたりになる。絵に描いたような落ちぶれようであるが、最初のうちは、いや今であっても、現実逃避を意図して飲酒をしているつもりはないのだ。お酒の喉越しや風味を楽しみ、安くてジャンキーな食生活に彩りを添えていこうくらいのつもりで飲んでいるはずなのだが、第三者からの客観的な目線にどう映ってしまうかは分からない。

 

今日は珍しく飲酒をしなかった。1週間以上ぶりのことだが強い決心のもとにあった訳ではない。昨晩深酒をして今日は昼頃に起床、3時前にたらふくラーメンとチャーハンを胃に詰め込み再度眠りこけて今の時間に起きたというだけのことだ。飲酒のタイミングを逃したというだけのこと。

 

そして今、ここ最近で一番にビビッドに感じる焦燥感。このままでは本当に大学生活が終了してしまう。怖い。不安だ。知らず知らずのうちに、この感覚から逃れようとしてアルコールに走っていた自分に気づかされる。お酒は感覚を鈍化させ、外界の状況把握だけでなく己の心理作用の把握さえも手薄にさせた。薄っすらと感じ取っていた頭のなかの霞は、シラフで見てれば思いのほか濃密。もはや闇。どこへ向かって進んでいって良いのかの見当もつかない。自分でも「・・・いまさら?」とツッコんでしまう、アル中を自覚した瞬間だった。