うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

イニシエーション・ラブの原作と映画の違い

昔の恋バナをうpしておいて、映画の感想を書くのを忘れていました。

 

一言でいうと、解説が痛快。本当にラスト(正確にはラストシーンのあとのシーン)が気持ちよかったです。これぞエンターテイメントだ!って感じ。伏線の回収がこの作品の全てですからね。前田敦子のぶりっ子な演技もハマっていましたし。

 

僕がイニシエーション・ラブの原作の小説を読んだのはおそらく5年以上前のことで、詳細を覚えていなかったために気づかなかったのですが、映画版に仕掛けられた原作小説との大きな違いは・・・以下の記事を参照してください。ネタバレですので観賞後にどうぞ。

むしろ“100点満点”の原作実写化。映画「イニシエーション・ラブ」(ネタバレなし+あり 解説レビュー) - YU@Kの不定期村

 

こちらのレビューが完璧すぎるので、僕がトリックについて言及する余地はないな、と思ったのです。が、僕の中で面白さが 映画>>>>>>小説 という風に感じた、ラストの解説の切れ味について。

 

原作にしろ映画にしろ、この作品の醍醐味はラストのどんでん返しを味わうことであり、そのために数時間の読書なり、2時間弱の上映時間に付き合わされたりするものだと思う。そのどんでん返しの”解説”が明解なのがとても良かった。馬鹿でも分かる!笑

 

小説では「ふんふん、ふんふん、、、、、え?(どんでん返し)」そこから解説ページをめくって、トリックの仕組まれた当該シーンをわざわざ遡って読み返さないと理解ができないというひと手間があったが、映画版はその作業をまとめて映像化してくれているため非常に分かり易く、ストレスなく振り返ることができる。僕はミステリー小説を好んで読み、読後感に物凄く期待してしまうのだが、小説イニシエーション・ラブは読後の確認作業のあいだに没入感が冷めてしまって、どうしても楽しめなかった。そういった部分を見事にカバーしてくれたという喜びがあって、小説で大筋のネタバレが済んでいるにも関わらず映画を楽しめた。車とスクーターがすれ違うシーンなんてたまらなかったなぁ。

 

れびゅーがヘタで申し訳ないが、誰が誰とみても楽しめる良い映画でした。