読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

「ガチ勢」という言葉に甘えたボキャ貧大学生

はい、僕です。

皆さんは「ガチ勢」っていう言葉をご存知でしょうか?

 

ガチ勢とは - 日本語表現辞典 Weblio辞書

ある物事に全力で取り組んでいる人々を意味するスラング。主にゲームプレイヤーのタイプを表す言葉として使用されることが多く、ゲームプレイヤーの中の「ガチ勢」は勝ち負けやハイスコアを重視してプレイする人々を指すことが多い。「ガチ」は真剣勝負などを意味する「ガチンコ」を略したもので、「ガチ勢」でないプレイヤーは「エンジョイ勢」などと呼ばれる。

 

若者の使う言葉が上の世代に理解されないというのはいつの時代にもあることだと思うのですが、殊「ガチ勢」という単語については、僕自身はネットで一度も見かけたことがなかったし、それでいて僕の周りでは本当に頻繁に使われているものだから、我が大学内部で生まれた言葉かあるいは大学周辺地域固有の方言のようなものだと本気で思っていました。まさか全国的に使われている若者言葉だったとは。

 

「ガチ勢」「秒で」など、巷でよく使われている若者言葉をまとめてみた - ジョブセンスリンクぷらす

↑こちらの記事でいろいろな若者言葉が紹介されており、その頭に「ガチ勢」が登場している。(了解を意味するのは「り」じゃなくて「りょ」じゃなかろうか?「秒で」は聞いたことがないが、意味は分かりやすいですね。)

 

「ガチ勢」はググってみると(ググるもネット発祥の若者言葉ですね)、まさかゲーマー用語であり、対語に「エンジョイ勢」なんていう急に聞きなれない言葉が存在しているなんて知りませんでした。

僕の大学での「ガチ勢」の乱用のされ方といったら物凄いものでして、物事の甚だしい様をすべて短絡的にガチ勢と表現するボキャ貧ぶりは少し悲哀を感じさせるレベルです。その用例をばいくつか、、、

 

僕ら学生の多くは運動部、運動サークルに所属しているわけですが、それぞれの運動部には、部員から雲の上の人のような扱いを受けるくらいのそれぞれのスポーツの実力者が存在します。そんな彼らのことを僕らは

「○○さんは水泳ガチ勢だから」

まあ分かりやすいですよね。この場合は水泳のタイムを縮めるためにストイックにトレーニングをする数名の実力者が水泳部にいるわけです。○○さんはその一員である。そういうニュアンスです。「勢」というのは。

 

大学生の飲み会というのは、より多くのお酒をより高いテンションで飲み交わすことのできる者が、「その場をちゃんと楽しめている人」の称号を得ることができる、という側面がある。私生活も特に充実しているわけでもなく、学生の本分である勉強を疎かにして、他に何にも取り柄のない、その場の一時のノリの良さと、酒の勢い、親から授かった肝臓の強靭さを誇る彼らは

「飲み会ガチ勢」。

まあ僕のことなんだけど。

 

クラス50人から100人の講義室で、いつも一番前の座席を陣取り、毎日講義のあとに講師に質問に行き、昼休みに食堂で交わす雑談もだいたいが来たる定期試験対策の話題。そんなクラスに一握りだけいる生粋のマジメくんを、非マジメくんの僕らは「よくやるよなーw」という一種の嘲りを込めて

「○○くんは勉強ガチ勢だからテスト前にノート借りよー」

嘲るわりには頼りにせざるを得ないアンビバレンス。いつもありがとう、助かっている。

 

一方でクラスには、特に年度末、翌年度の留年が濃厚な学生の存在が噂され始めます。出席数が足りていない、教授に目をつけられている、勉強している気配がない…。そう、ちょうど昨年度の僕みたいなやつです。

「え、テスト前なのに飲み会?さすが留年ガチ勢」 

さすがってなんだよ。殴るぞ。こんな風に、100%ネガティブな用例もあり、もうなんでもたりである。

 

いずれにしても、発言者は一歩引いている。自分が決して交わることのない価値観の人たち、というような突き放すニュアンスが感じられるこの言葉を僕らは使ってしまいがち。「お前!〇〇ガチ勢やなぁwww」ワハハと高笑いするたびに僕は、自分のボキャブラリーの少なさ、表現の幅の狭さを自覚し、瞬間、真顔になるのだ。