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うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

立川志の輔独演会@京都芸術劇場 春秋座に行ってきました。幸せでした。レポ書きました

好きなこと 落語・お笑い 落語・お笑い-落語

はるばる行ってきました(志の輔「私たちのほうが遠くから来たわけですけども」)

京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主催、立川志の輔独演会の3日間公演初日(11月13日)に行ってきました。念願の初・志の輔。CDの音源を聴いていてどの噺もまずハズレがない志の輔落語は、どう転んだってチケットを買って観に行く価値があります

この会の存在をネットで知り、スケジュールの空きもろくに確認せずに衝動的にチケット予約をしました。今回13日、14日と京都に旅行に来ていますが、観光なんておまけです。志の輔に会いに京都に来ました

 「上終町京都造形芸大前」という劇場真ん前のバス停が存在するにも関わらず、「見知らぬ土地での迷子は大人でも泣いてまうやろ」理論に基づき電車移動を選択。(バス停の場所はグーグル検索が難しいイメージが個人的にある)祇園四条から電車を乗り継ぎ最終的には無人駅に降り立ち、そこから徒歩10分歩きました。歩いた先に楽しみが待っていると思うとあっという間の距離でしたが、バスが便利なところから出ているのでわざわざ「茶山駅」を経由することはないと思います。

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電車短いwww@叡山電車(エイザンデンシャ) 出町柳駅

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一応は電車なのに、バスのような運賃表と運賃箱

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無人駅 @茶山駅

辺りはすっかり暗くなっている17時半に芸術大学に到着。現役の芸大生がなにやら大規模な作品を制作している様子を横目に、エレベーターを上がって劇場ホール春秋座の前へ。

学生のために入っていると思われるカフェがあまりにお洒落で、同じ大学生として嫉妬心が芽生えたり・・・

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(清潔感!)

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物販コーナーはオリジナルてぬぐいとDVD、CD。野球場みたいにもう少しグッズのバリエーションがあればいいのに(笑) 開演直前でも閑散としている様子。ホールは想像していたよりも狭く、僕の16列目は相対的にはかなり後ろのほうだ

 

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(5本の指に入る大願が叶う20分前!)

開口一番「子ほめ」

まずは前座、7番弟子だとか言ってたかな?立川志の麿さん。

舞台の袖から出てこられた際に、一瞬「誰やねん!・・・ああ、前座か、納得」という空気が流れたのは気のせいだったろうか。僕自身の経験が乏しいからそう思っただけなのだろうけど、少なくとも僕の右隣に座っていたオバサマは戸惑っていた(笑)

演目は「子ほめ」。年齢や容貌についてお世辞愛嬌でご機嫌をとるようにアドバイスされるも、付け焼刃で実践して話がおかしな方向へ行くというメジャーな古典落語。生まれて7日目の赤ん坊を相手に「お若く見えます」といい、オチは「半分でございます」。

若いだけあって声の張ったハツラツとした語りで、場内もいい雰囲気でウケていた。

一席「ディアファミリー」

志の輔師匠の一席目は新作落語(新作落語は必ずしも新作にあらず・・・と落語に詳しくない人に言っておきます)「ディアファミリー」。内容は知っていたがタイトルは把握していなかったので、物販コーナーのDVDを手に取り裏面にかかれたあらすじを見比べてタイトルを特定w

袖から出てきて座布団の置かれた台の手前で深く腰を折られたとき、ちょっとだけ涙腺が緩んだ。(生の志の輔だ・・・ようやく見れた・・・最近ためしてガッテンも観てないけど、白髪すごいな・・・おじいちゃんやな・・・)

「本日は13日の金曜日という・・・素晴らしい日においでくださいまして(笑)」

は流行語の候補の話から。あったかいんだから、ラッスンゴレライ、マイナンバー、エンブレムといろいろある。芸人の世界では弟子は常連客から「芸が師匠に似てきたな」と言われるのは褒め言葉で、似せることは修行の第一歩なのだが、デザインの世界では怒られるんですねえ・・・笑

次に、定番の、屏風、座布団、マイクしかない空間で、客のイマジネーションを頼りにやるギリギリの芸能が落語だ、という話。それに関する客の想像力に委ねる小話を5、6本。梅干しを想像させて「唾が溜まりましたでしょうか?」というくだりではまんまと僕の口内に唾液が。本編が始まったと思って真剣に聴いたら肩すかし。手のひらの上で踊らされている感じが楽しい。


「先生、毎朝毎朝コーヒーを飲むときに右目が痛むんですよ、重い病気でしょうか?」

「ひとまず落ち着いて。ここにコーヒー、砂糖、ミルクがあるから、いつも通りの手順で飲んで見せてください・・・ウン、ウン、ウン、ウン、、、
あなた、スプーンは取らないと(笑)」

買ってどうするんだというような商品がたくさん増えており、断捨利という言葉もありますが・・・とはてなブログっぽい話題も挟みつつ(笑)

本編「ディアファミリー」。勤続30年のお父さんへ会社の社長から送られてきた記念品は「鹿の頭の剥製」。対処に困る贈り物を前に、皆が家族間でのうっぷんをぶつけ合う・・・という笑いどころのたくさん入っている、ほのぼのとしたアットホームな話。物をなかなか捨てられないという、枕の断捨離の話題にも掛かっている。

狩猟が趣味の社長は、しばしば社員に自分の撃った動物の剥製を送りつけるとのことで「そういえば昨年誰々さんが、3匹のウサギがじゃんけんしている剥製をもらっていた」というくだりが面白かった。鳥獣人物戯画のウサギが集まってじゃんけんしている絵が浮かんで可笑しかった。まさに、想像力を刺激された

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二席「柳田格之進」

二席目は特に楽しみにしていた古典落語。そんなに都合よく行くとは思っていないが「徂徠豆腐」か「帯久」をやってくれたら天にも昇る喜びだった。が、「柳田格之進」。

日本の隠れたベストセラーは成田空港の書店で売っている宮本武蔵の「五輪の書」。皆さまご存じの通り、オリンピックについて書かれた本で(笑) 昔の侍には武士道というものがあって、我々日本人はその魂を脈々と受け継いでいる、という枕で

この枕の流れ・・・忠臣蔵来たか!!!?と思ったら違った

呉服屋の主人が碁の相手にと、頻繁に家の離れに招待していたご浪人・柳田格之進。ある日二人しかいない離れから五十両の大金が消える。柳田に絶大な信頼を置いている主人が止めるなか、番頭が柳田にお金の行方について詰め寄り・・・というお話。

こちらは笑いどころは少なく、しっとりと聴かせる人情話。タイトルの通り、柳田様の懐の深さを表わす話なんだけど、真に懐が深いのは娘さんですね。かわいそうに。

志の輔師匠の泣きの演技が本当に好きだ。彼の師匠・談志の鼠穴などの泣きに通ずるものがあって、とても苦悩しているのが伝わってくる。最後の幕が下がるところの頭を下げる仕草も少し談志っぽくて良いと思った。せっかく生で観れるんだからと、しっかり観察したつもりだ。

ゲスト:和力

日本の伝統芸能をやられている人たちのようです。一席目と二席目のあいだで和楽器や獅子舞、舞踏を披露されていた。獅子舞が室内犬のように耳をピクつかせたり、体を掻いたり、居眠りをしたりする仕草がかわいかった。これは、普通ではやらないことをするギャップで可笑しみを狙っている・・・んだよね?

三味線は一人での演奏だと耳につっこんでくるような鋭い音が個性的で伝統を感じるんだけど、2人で音を合わせるとゲーム音楽のインストじゃないかと思うほど耳馴染みがよくて驚いた。今後もあまり聴く機会はないだろうけど、興味深かったな

やはり落語は聴きに行くべき

丸3時間!あっという間でした。

16列目の席は志の輔師匠の表情を察するのには十分な距離だが、たまに師匠がタカアンドトシのタカや林家木久扇に見えてしまう瞬間があったので遠いことは遠いのだろう。それにマイクを通しての声なので、声の質はCDなんかと大差はないように感じた。やはり前のほうの席をがんばって予約して、噺家の空気感を感じに行かねばならないのかもしれない。

しかし席が遠いのを差し引いても、生の落語を聴きに行けたのはとても価値のあることだった。なんせ志の輔師匠に関して言えば「今回はつまらんかったなー」みたいな感想をもって帰ることはまずないし、イヤホンでCDを聴き回しているのよりもずっと自然に笑えるから。志の輔師匠は枕から一発一発確かに笑いを取っていくし、僕自身も、左隣のオジイサマが豪快に笑われる方だったおかげで最初から気兼ねなくいっぱい笑えた。とてもいい雰囲気だったように思う

次はより舞台に近い席で観てみたい。こうやってどんどんハマっていくんだろうな。


公演が終わった後、バスに乗り込む行列に並びながらネット検索していると、会場から徒歩4分のところにラーメンチェーン天下一品の総本店(すべてはここから始まった的なやつ)があることが発覚!列から外れて飛んで行きました。

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落語会のお客さんは年齢層が高めだからこってりラーメンに流れる人は少なそうですが、並んではいないものの席はほとんど埋まっていましたね。サラリーマンと大学生がほとんどの様子。芸大のすぐ近くに天一って、羨まし過ぎますねえ。

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(味はどこも一緒!笑)

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