うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

女の子の写真が「盛れてる」って褒め言葉なのか?

こんな僕にもそれなりに親しい女友達がいるんですけどね。ある日のことです。(何この書き出し)

「この写真、盛れてない?!」

って、彼女が友だち3人で撮った、京都旅行の写真を見せてきたんですよ

※平均年齢50歳(偏見)のはてなユーザー諸氏のために解説を添えますと、「盛れている」というのは「写真写りがいい」と同義の若者言葉です。

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「盛れてない?」という質問なので、「はい、盛れてます」「いいえ、盛れていません」、もしくは「僕が漏れそうです(早漏並みの感想)」。この辺りが返事として無難だと思うんです。

でも今回の写真というのがスマホのインカメラで撮影されたもののようで、プリクラの目デカ補正のような分かりやすい形での「盛り(モリ)」が施されているわけではなかったのです。

微妙な顎の角度や光の当たり具合、そしてその時々の表情が生み出すトリビアルな「盛り」は認識が難しく、さらにはそれに対するリアクション、コメントについても非常に困るという側面があるのです。

僕は彼女に対してどういうコメントを送ればよかったのだろう。
ちなみに今回の僕の正直な感想は「いつも通りだろ」でした。

「めっちゃ盛れてるやん!」

「盛れてない?」という問いかけに対して肯定した場合です。

一見、イエスマンとしての応対は彼女のご機嫌を取ることに成功しているように思われますが、ここには大きな落とし穴が。

「盛れている」というのは先述の通り、写真写りの良さ。すなわち現実を嘘で飾った虚構であります。

「盛り」を肯定するということは現実の見映えを棚に上げて、虚構を賛美することに他なりません。ここにはフェイクしかない。これがどうして褒め言葉になりうるでしょうか。

「この写真、実際のあなたの顔より3割増しで可愛く見えるよ、ラッキーだね」

裏を返せば、「日常の君を僕は可愛いと思っていないよ」と暗に言っているようなものです。面と向かってこんなセリフを吐けるでしょうか?僕にはできませんね。

「そうでもないよ、盛れてないよ」

こちらが僕が実際に言い放った回答になります。

「女子って共感してほしい生き物☆(ゝω・)vキャピ」という使い古された忠告をあえて無視したのは、上のような思考があってのことです。

勿論、これは写真に写る彼女の美を否定したかったわけではありません。僕が相手に伝えたかったこと、それは

僕の目には(あなたが盛れてると喜んでいる)この写真と同じくらい、あなたの顔が可愛く映っているよ

これです。もう口説いちゃってます。「盛って(サカッテ)」います。モレテルモレテナイとか、もはやどうでもいい。

でも伝わっていてほしいのです。「盛れてるか?」という質問を否定した裏には、あなたを喜ばせたいという気持ちがあったということを。いちいち「盛れた盛れた」と無邪気にはしゃぐ君のその顔は、自分で思っているほど残念ではないし、普段から写真写りがいいと思っているよ、と。。。

それに対する彼女のリアクションは

「あっそ」

でした。なんでやねん。

「すっぴんのほうが可愛いよ」問題

似たような議論は、「すっぴんのほうが可愛いよ」問題においても起こります。

なぜ「すっぴんのほうが可愛い」と言うと女の子は怒るか、という疑問についてはたまたま見つけた以下のツイートで面白い例えが紹介されています。

しかしこの問題に関していえば、解決法はシンプル。

すっぴん「のほうが」ではなく、すっぴん「も」とすれば角が立たず、全てが上手く回るはず。比較なんて必要ない。みんなみんな可愛い、でいいじゃないですか。

しかし「盛れてる盛れてない」問題は、そもそもが写真と実物の比較の上に成り立つ議論なので、僕の頭を悩ませるのでした。


こんな些細な話題でも書き始めると勢いづいてしまいものでして、ずいぶんと長文になってしまいました。今度は僕のおしっこが盛れてしまいそうなので、この辺りで筆を置こうと思います(オチたと思っている)

おしまい