うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

【ネタバレ注意】バレンタインに話題のエロ映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」観てきたよ。

そう、ひとりぼっちでね!!

恋人のいるバレンタインは今年が人生初だったので是非とも彼女と過ごしたいと思っていたのに、薄情な彼女はバイトが入っているとか言って会ってくれませんでした。

今日はあまりに寂しかったので、「男女カップルで観に行ってはいけない!」「100分中20分が性行為!」というネットでの前情報に期待を募らせ、世界的ベストセラー官能小説を原作にしたという当映画、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を独りで観に行きました。

以下ネタバレします注意

あらすじは、バージンの女子大生 アナがひょんなことから大企業のイケメン社長 グレイと知り合い初恋に落ちる。ところがその社長はサディストで、恋愛関係でなく「契約」の関係でしか女性と交わらないという。この特殊な関係は普通の恋人関係なら当たり前にやることを禁じたり、SMプレイの内容を厳密に打ち合わせをしたりという規約のもとに成り立つ。アナは、初めのうちは男としての魅力も十分な王子様とのセレブ生活を満喫するが、「規約」に不満を募らせて爆発。最後には絶縁、というお話。


肝心な(?)性描写に関しては日本のAVのクオリティに慣れ親しんでいる僕(一般男性)からすれば、物足りないと言わざるを得ません。

SMの描写も、別に僕にそっちの趣味がないから張り切ってもらわなくても大丈夫なんですけど、アマアマでしたね。AVの男優と女優じゃないから限度があるんでしょうけど、全体的に中途半端で、安っぽさすら感じるほどでした。ネットでエロ動画を検索してごらぁさい。すごいのイッパイあるから。

そして海外で公開されているものからさらに後から付け足されたと思われる、役者の局部に広がるブラックホール(ボカシ)はギャグのレベルでした。AVと違ってカタチを連想させるのもNGとかそういうルールがあるんでしょうかね。序盤で女性の陰の毛が映るシーンが一度ありますがこれが貴重なシーンになります。エロ目的で観に行った僕が悪かったんでしょうか。これが芸術というものなのでしょうか。


内容についても中途半端な印象を受けます。
しいて言うなら平凡な女子大生がセレブに見初められて幸せを掴むというシンデレラストーリーがウケる要素なのだろうなと思います。しかし、その好きになった男性に、家族や恋人にも見せられない別の顔(fifty shades)があって価値観の不一致が生じるとか、束縛が度を越えてくるとか、別に珍しい話じゃないだろうと。

もしもグレイの身分が庶民レベルで、派手なセレブ生活の映像が撮れなかったら、何の特別感もなく、それこそ日本のAVの企画ものに勝ち目のない映像作品になってしまうのではと思った。

アナ自身もグレイとの日常に概ね満足してて、でもグレイにだってどうしても譲れないところがある。それを受け入れられるなら末永くお幸せに!無理ならば、今回はご縁がなかったようで...でおしまい。平凡な恋愛話じゃないか。話の展開に起伏がない、とんだ日常劇場を見せられてしまった。

ラストシーン、出会いのシーンと同じように自動ドアが閉まるタイミングで「アナ」「クリスチャン」と互いの名を呼び合い暗転、エンドロールが静かに流れ出す・・・・・・だから何なんだ?と。ちょっと待て、こっちは全然満足してないからね?と思った。あと字幕でファックって書き過ぎ(笑)

と、ここまでケチをつけまくったところで、劇場にいたカップルのことを思い浮かべる。彼らは映画館の帰り道にどんな感想を語り合うのかと想像を巡らせてから、僕は絶望した。バレンタインデー前日の金曜日に劇場公開された真の意味を知って。


(14日22時、男女カップル、男のマンションの寝室にて)

男「こ、今夜はさ、、、映画でやってたアレ、試してみようか?」

女「そ、そうね、、、せっかくのバレンタインデーの夜だもんね///」


この映画は「カップルで観に行ってはいけない」映画なんかじゃなかった。むしろバレンタインデートにカップルでの観賞を勧める「SMプレイ促進キャンペーン」だったのだ。だとしたらプレイがハード過ぎなかったのもうなずける。ソフトSMに興味津々なシャイボーイの背中を優しく押し、初々しいカップルにネクステージを開いてくれる、それが映画"fifty shades of Grey"なのだ!(たぶん違うと思う)

今日は文句しか言ってないなぁ~・・・。

あっ!アナのヒップラインは綺麗でしたよ。ありがとうございました。ご馳走様でした!