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うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

マイブック ―日記の習慣―

本の感想

昨年末、書店で気になる文庫本が目についた。

マイブック ―2015年の記録― 新潮社

 内容紹介

マイブックには日付と曜日しか入っていません。これは2015年のあなたがつくる、世界に一冊だけの本なのです。どんな風に使うかはあなたの自由。手帳として利用してもよし、日記をつづってもよし。誰にも想いつかないオリジナルな使い方を発見するのもこの本の楽しみの一つです。毎日使い続けて完成させたなら、他のどの本よりも記憶に残る、かけがえのない一冊になっているはずです。

僕は日記を書くのが趣味である。他愛のない日常から大事件まで、書き残された過去の自分を振り返り、己の痴態に顔から火が出るような思いでもんどりうったり、今となっては微笑ましい青臭い自分を愛でたりする、そんな遊び。毎日、一定のペースで日記帳に日記を書いた経験はないが、大小、自己の外面内面になにかしら事件が起きた時にはそれを徒然なるままに書き留めておくという習慣がある。

 

将来的にボケ防止にも繋がりそうなこの趣味は、見方によっては非常に几帳面な性格の表れのようにも捉えられがちである。しかしその実、整頓という言葉に縁のないズボラな性格の持ち主の僕はこれをキャンパスノート、その当時利用していたブログサービス、あるいはPCのテキストドキュメントなどその時々手元にある記録媒体に後先考えず殴り書くものだから、何年分もの黒歴史の記録が収拾つかずに部屋の引き出しのあちこちに眠っている。「情報は一つのノートにまとめなさい」というベストセラー本の提言の逆を行くスタイル。これが現状だ。いつしかこの雑文の群れをアナログでもデジタルでもいいから一つの媒体にまとめてしまいたいと常々思ってはいるのだが、さすがにそこまでの余暇は学生生活の中に見つからない。

 

パスワード付、あるいは匿名のデジタルのブログと違ってアナログの日記は、身内の目に曝される可能性をいくらか含む。突然僕が事故で絶命したとして、遺品を整理した母親が僕の初体験の文章を黙読してしまう日が明日にでも到来することを考えると、アナログの記録の処理はいち早く済ませるべき大仕事なのだ。心では分かっているつもりなのだが...。

 

前置きが長くなったが!笑

新たにアナログの記録媒体を購入して1ヶ月が経とうとしているっていう話である。

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早い話が、文庫本風の装丁が施してあるジャポニカ自由帳である。日付以外はすべて白紙となっている。

著者名を書くスペース、あとがき欄、栞の紐、目次など、自分の文章が文庫出版される妄想を実物にしたような370円の紙束。

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自分の書く日記は老後に読む他のどんな文学よりも読み応えのある文章になり得る、という持論がある僕にぴったりで、そのような楽しみに過度な演出を加えてくれるのがこのマイブックなのだ。

しかしその過度な演出に乗っかろうとハリキって書き出した、ページいっぱいの縦書きの字列。

↓一月一日(木)。新年の挨拶を両親に済ませ、自室に戻り彼女と電話する。両親への想い、彼女への想いを“痛め”の描写で綴っている。

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↓一月十七日(土)、日記をはじめて半月が経つ。個人的大事件があり2日分のページに跨って日記を書く。

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↓一月二十四日(土)。あ、飽きてきた(笑)「現実逃避 パワプロ ブログ」だってww

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それでも空白にしてしまったページは31日中2日分だけだったから、けっこう頑張ったほうだと自分では評価した。

最初の1週間は私小説でも寄稿しようかという丁寧さがあったが、終盤には箇条書きで済ますような日も何度かある。やはりページいっぱいに文章を書こうと思うとある程度の時間を要し、習慣化せずに溜めこんでしまうとやる気が失せてしまう。

 

この調子で11か月、毎日日記を綴るのが自分にとっての正解なのかが少し不安になり、ネットで「マイブック 活用法」と引いてみたところ、

夢日記

・食べたものの記録

・その日に着た服

・家計簿

・交換日記

・読書日記

・・・

バリエーションはあるが、メモ帳の用途として思いつく域を出ない。結局日記でいいか、と思ってしまった。週1冊くらいのペースで読書ができればそれの記録にしたいのだが。

 

【話のオチ。】

アマゾンのレビューを参照していた時に見た文。

先日某ブック○フで、中古のマイブックを見つけました。

白紙ならば購入したかったのですが…
中には日記が数ページ残されており…身につまされてしまいました。
売る時は全ページ消してからにしましょう。

 そんなもん売るなwwwwwwwww

ドМですか、見習いたいレヴェルですね。