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うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

嗚呼、お嬢様..!「儚い羊たちの祝宴/米澤穂信」微ネタバレ感想

※軌道修復を兼ねて昔の日記をアップしておきます。笑


ソチオリンピックのハーフパイプ見て「テスト明けにみんなでスノボー行こうぜ」って盛り上がって・・・!せっかく疑似リア充体験満喫してたのにバレンタインで完全に心を挫かれたわ。世界が滅べばいいのにね♪

試験期間ですけど、土曜プレミアム『星新一ミステリーSP』を観まして

(ただの愚痴のため中略)

設定やオチの凄い短編小説集といえば、正月休みに購入して読み耽った「儚い羊たちの祝宴」をオススメしたい。

1冊300ページ程度で5編、上流家庭のお嬢様と使用人が登場するサスペンス。ミステリと言っていいのかな?理屈の通じない人間心理をホラーと呼ぶのなら、ホラー。非科学的なお化けは出ません。

綺麗な文章と、ぎょっとさせられるオチ。登場人物の読書の趣味がまあ高貴でお洒落。話のオチに使われる色彩や音色の表現が想像力を豊かに刺激し、内容のおぞましさと相まって心地よい読み物です。

ネットのレビューで「耽美だね」という記述があって「嗚呼、これが耽美っていうものなのか...!」と知りましました。耽美の定義とか全然知らんけど。同じような設定が退屈っていう意見も見たけど、そこが上質な雰囲気作りに一役買っているように感じた。

1話目は作品の雰囲気を掴むのを目的にさらっと読んで(興奮度60点)
2話目で「はああ、ふつくしい…」ってなって(興奮度90点)
3話目はハズレ回だから流し読み(興奮度30点)
4話目で震え上がって(興奮度80点)
5話目でピークを迎えて絶頂(興奮度200点)

5話目はグロ注意ですが、引き込まれ具合が半端じゃないのでなんとか乗り切れると思います。僕も「クリムゾンの迷宮」を読んで、二度と貴志祐介は読まないって誓うくらいグロ苦手ですけど、耐えられました。

作中に難しい知識が登場することがありますが、必要なものはちゃんと説明がなされるのでくれぐれもググらないことです。うっかりネタバレを踏んでしまった読者のレビューも見ました。

作者の米澤穂信は「氷菓」を書いてる人。アニメ疎いですけど、有名作の原作ですよね?

僕はいっぱい本を読んでるわけじゃないけど、間違いなくオススメできます。ここ最近僕の読んだ本の中のランキングでベスト2です。ミステリー小説ばっか読んでるんですけどね。

・・・・・

アマゾンのレビューに秀逸な感想を見つけた。僕もこういうレビューが書けたら苦労しないんだけど。

腰巻きには「あらゆる予想は、最後の最後で覆される。ラスト1行の衝撃にこだわり抜いた、暗黒連作ミステリ」とあり、ランキング本などでもそのように解説されていますが、率直に言ってそうではありません。(中略)収録された5編には、確かに「ラスト1行の衝撃」がありますが、それは読者の予想を覆す、とかではなく、見る気もなかったグロテスクな美術品を、気がついたら凝視していたような、そんな衝撃です

マーベラス! 僕が言いたかったのはそういうこっちゃで!(笑)


(2014年2月17日の日記、一部加筆修正)


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