うきうきマンドリル

鼻の角栓抜くのの次くらいの暇つぶし

恋人に浮気される妄想に憑かれて

昨日は朝から憂鬱でした。僕は証拠もなく自分の恋人に浮気されているような妄想に憑りつかれ、一人でパニックに陥っていました。自分たちに近い存在である一人の同級生が、近頃手当たり次第に女の子を口説いているという話を聞いたことがきっかけです。その男はしばしば僕の彼女の容姿を褒めていたために、そんな妄想が頭を支配しました。彼女からの否定の言葉が欲しくて、なんの説明もなく不躾に確認のLINEを送りつけました。その返信がくるまでの時間、僕の頭は加速する妄想に流されて、吐き気を抑えながら別れ話のシミュレーションを繰り返して自らを追い込んでいました。苦しい時間でした。それでも時間が余ると僕は、朝っぱらからネットでちょうどいい趣向の動画を見つけて自らを慰め続けました。インターバルをおいて計5回くらい慰めました。それでも慰まらんのが僕の心です。

 

なんの脈絡もなく突然恋人に浮気を疑われた彼女はそれでも、持ち前の懐の深さでもって僕を本当の意味で慰めてくれます。僕だって99.99%シロだと確信していました。彼女はそういった不貞を働くような女とは真逆の質であることを本来ならよく知っていました。それでも、ここまで自分を追いつめていたのは、のちに彼女が僕を安心させるためにかけてくれるであろう慈愛に満ちた言葉に存分に浸るためのフリだといってもそこまで的外れではありません。でも、あくまで無意識に、でした。そんなつもりじゃないはずだったのです。それでもこの麻薬のような甘い甘い時間を享受するためにこのような修羅場ごっこに彼女を付き合わす僕がまともな精神の持ち主だとは到底思えません。僕はその晩彼女を家に送り届けると、一つ曲がり角を越えたところで、彼女を妄想に付き合わせ、むやみに心配をかけたことを今更になって恥じ、悔いて、わんわん泣きました。入院したほうがいいと思います。