『デート~恋とはどんなものかしら~2015夏 秘湯』を観ました。月9連ドラの続編スペシャルである。連ドラは初々しい恋愛模様に共感し、その当時は夢中になりました。
いつの頃からか、「人生に恋愛は不要だ」と考えるようになった“恋愛力ゼロで恋愛不適合者”の杏演じる藪下依子と、長谷川博己演じる谷口巧が、それぞれのやむにやまれぬ事情から結婚を目指すことになり、一切の恋愛感情を持たぬまま、日々つたないデートを積み重ねていく様子を、横浜を舞台にテンポのよい会話をもとに、コミカルに描いた一風変わった少しビターなロマンチックコメディー。
ギャグセンスも、ストーリーの構成もなかなかクオリティーが高く、僕の大好きな俳優、孤独のグルメの五郎さんこと松重豊も非常にいい味を出している。今回のスペシャルドラマのあらすじは、連ドラの続きということもあって説明が面倒だから省略!笑 ラストが臭すぎる展開になったのは残念だったが、まあ及第点。テーマのひとつが浮気でして
今まで一切恋愛をしてこなかった主人公の巧がヒロインの依子との結婚を目の前にして、悪友に「一度くらい火遊びしたって罰当たらねえと思うよ。なんせ、結婚したら一生藪下依子なんだから」と浮気を唆される。
ところでこの、恋愛不慣れな僕をキュンキュン()させたドラマの主題歌というのがchayの「あなたに恋をしてみました」である。いかにもスイーツ()な内容の歌詞であるにもかかわらず、ドラマにドハマりした僕はドラマ本編同様にこの歌詞にもキュンキュンした。しかし同時にこのキュンキュン歌詞が別の意味合いにも取れて、僕は頭を抱える。
どうして こんなに早く
運命の人に 会わせるの?
恋は 練習不足で
神様は 意地悪ね
どうして こんなに早く
運命の人に 会わせるの?
運命の人に会っちゃったら、もう他の人への乗り換えはできないじゃないか!(下衆)
ドラマ内での台詞のなかにあるように、「男っていう生き物はね、みんなめくるめってみたいもの」なのだ。僕だって、愛欲にめくるめってみたいのだ。
目移りなんていくらだってする。メンタルが弱っているときは恋人の胸の中でシクシクと咽び泣き、こんなに自分のことを包み込んでくれる心の持ち主はこの世において他にいないとさえ思うのに、ちょっと元気になると街ですれ違う美人、容姿においてドストライクな美形の部活の後輩、他大学の同級生に気持ちが靡く。行動にこそ起こさないが、心はずいぶんと靡いていることを自覚している。
はてなブログ界隈は比較的年齢層が高めで、既婚者(靡くこと許されざる者たち)が多い印象だが、この辺り、どう折り合いをつけているのかが気になっている。
【関連記事】